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311 [日常]

ラジオを聴いていたら「ラジオの前の皆様もご一緒に黙祷を捧げましょう」とのアナウンスが。瞼を閉じるとあの日の事が思い出される。ちょうど教室の日だった。部屋の中の安全な場所で揺れが収まるのを待っていた。やけに外が騒がしいのでこわごわ見てみると2ブロック先のアパートの窓からオレンジの炎が噴き出して上の階まで燃えそうになっていた。窓枠いっぱいに噴き出す炎と煙。何かが破裂する音がいくつか起こった。 帰れなくなった生徒さんを泊めることにし、一緒に見たテレビでは千葉のコンビナートが真っ暗い夜に赤く燃えていた。津波が押し寄せる動画も現実とは思えない光景だった。家へ帰るためにただ黙々と歩く人々。
呆然とした日々だったけど、変わりなく咲き始めた美しい花々が、がらんとした心の中にほんの少しだけ色をくれた気がしたっけ。
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