再び岩の国へ3 [ア−トとの遭遇]
エレバンでのオープニングを済ませ、今度はギュムリでのアート展の搬入です。ギュムリはジョージアとトルコとアルメニアが国境を接するあたりに近い古くからの都で、エレバンよりぐぐっと朝夕の冷え込みが強いです。エレバンの中心地をちょっと外れたあたりにはアルメニア特産のブランデー工場が2つあります。ソビエト時代には1つの工場でしたが独立後、半分だけフランス資本が買い取り(これが有名なアララトブランド)、
もう半分はアルメニアが自分たちで続けて行ったそうです(こちらはノアというブランド名です)。
二つの工場は1本の橋の向こうとこっち。この橋は酔っ払い橋とも呼ばれているそうです。ブランデーの匂いで酔っぱらってしまうというわけ。
道はどんどん人気が無くなって行きます。「コーカサス」ってこんな感じ?と私が思っていた通りの風景が延々と続きます。
遠くにぽつんと赤い屋根の可愛い教会が見えました。その屋根の色から「赤い教会」と呼ばれているとても古くて小さい教会に着きました。
中にはフレスコ画が。真っ黒だった壁をワインで拭いて絵をよみがえらせたそうです。
小さいけれどこの辺りではかなり重要な教会なのだそうです。教会の麓には絵本のような街並みが。
手前の可愛い二つの屋根は民家ではなくて、実は世界最初のカフェだった場所だそうです。家畜の強壮薬として食べさせていたコーヒーの実を粉にして抽出するということを考え出したのだそうです。
赤い教会を後にして、まだまだ続くよコーカサス。
休憩で立ち寄ったガススタンド(ガソリンではありません、ガス自動車が多いんですアルメニアは。馬力は無いけどガスの方が1/10の値段なんだそうです)で出会ったひげの立派なおじさん。感心してたら写真を撮れとのこと。自慢のひげなんですね、面構えもカッコいいですよ!
そしてまだまだ続く何もない原っぱ。と思っていたら小さな村に到着。
ここの岩場には祠があります。
中には村人たちの大切なものが飾られ、納められています。自分の大切なものをここに置いているんだそうです。頑丈な岩の中なので家の中より安全かも。
湧水もあり、みなさん飲んでいるとかでコップも置いてあります。2年前、タテフ修道院の湧き水を飲んで大丈夫だったので(もう一人、飲んだのですが彼女はその後水アタリになりました)ここでもおいしく頂きました。私、元が山岳民族(長野県人)だしね、湧き水へいちゃら。
聖なる祠の湧き水で体の中まで清め、さらに続く荒涼としたコーカサスの大地…。おや、線路発見。2年前はあの鉄道でふるーーい電車を素敵に改装したイベント列車でギュムリに行ったのでした。もうすぐギュムリに到着だ!
今回も宿泊はアートホテル。アートホテルのシンボルマークはクマ。黄色い陽気なクマがお出迎え。
荷物をおろし、すぐにアート展会場の美術館に向かいました。市の中心地の古い街並みを再現した遊歩道に美術館はありました。
中では子供たちが授業を受けています。極東アジア人の団体を目の当たりにして大喜び。だいぶ中国人の旅行客が増えているんですが、まだまだアジア人は珍しいんですね。
展示作品を会場に置き、梱包材料もわかるようにして会場を後にしました。美術館の館長とスタッフが全体のバランスを見て飾りつけてくれるそうです。明日が楽しみ。
夕暮れた帰り道、アルメニア側のプロモーター兼通訳の方が「お連れしたい場所があるけどそこがどこかは秘密!」と、急きょミステリーツアーとなりました。郊外の小高いところへ連れて行かれ、いかめしい門を開けてもらって更に上り詰めると…。着いたところは「砦?」
ギュムリは何度も戦場となった場所です。トルコとの大虐殺を巡る戦いの時もここが戦場になっていたはず(うろ覚えで確信が無いんですが)橋を渡って砦らしきものの中に入ると…やっぱり砦!
屋根で覆われ、中央にはステージが出来ていますがどう見ても砦!どうも改装してホテルになるみたいです。まだ工事中なのですが特別に入れてもらいました。2階のバルコニーはきっと各部屋の宿泊客専用の観客席になるのでしょう。私たちが入ってきた扉の内側は大変綺麗なステンドグラスです。
砦ホテルの屋上から見たギュムリの街。絵本の様だね、と誰かが言いましたが、まったくそのとおり。
ふう、長い日記になってしまいました。ギュムリの街の美しさ、アート展の様子はまた明日。
もう半分はアルメニアが自分たちで続けて行ったそうです(こちらはノアというブランド名です)。
二つの工場は1本の橋の向こうとこっち。この橋は酔っ払い橋とも呼ばれているそうです。ブランデーの匂いで酔っぱらってしまうというわけ。
道はどんどん人気が無くなって行きます。「コーカサス」ってこんな感じ?と私が思っていた通りの風景が延々と続きます。
遠くにぽつんと赤い屋根の可愛い教会が見えました。その屋根の色から「赤い教会」と呼ばれているとても古くて小さい教会に着きました。
中にはフレスコ画が。真っ黒だった壁をワインで拭いて絵をよみがえらせたそうです。
小さいけれどこの辺りではかなり重要な教会なのだそうです。教会の麓には絵本のような街並みが。
手前の可愛い二つの屋根は民家ではなくて、実は世界最初のカフェだった場所だそうです。家畜の強壮薬として食べさせていたコーヒーの実を粉にして抽出するということを考え出したのだそうです。
赤い教会を後にして、まだまだ続くよコーカサス。
休憩で立ち寄ったガススタンド(ガソリンではありません、ガス自動車が多いんですアルメニアは。馬力は無いけどガスの方が1/10の値段なんだそうです)で出会ったひげの立派なおじさん。感心してたら写真を撮れとのこと。自慢のひげなんですね、面構えもカッコいいですよ!
そしてまだまだ続く何もない原っぱ。と思っていたら小さな村に到着。
ここの岩場には祠があります。
中には村人たちの大切なものが飾られ、納められています。自分の大切なものをここに置いているんだそうです。頑丈な岩の中なので家の中より安全かも。
湧水もあり、みなさん飲んでいるとかでコップも置いてあります。2年前、タテフ修道院の湧き水を飲んで大丈夫だったので(もう一人、飲んだのですが彼女はその後水アタリになりました)ここでもおいしく頂きました。私、元が山岳民族(長野県人)だしね、湧き水へいちゃら。
聖なる祠の湧き水で体の中まで清め、さらに続く荒涼としたコーカサスの大地…。おや、線路発見。2年前はあの鉄道でふるーーい電車を素敵に改装したイベント列車でギュムリに行ったのでした。もうすぐギュムリに到着だ!
今回も宿泊はアートホテル。アートホテルのシンボルマークはクマ。黄色い陽気なクマがお出迎え。
荷物をおろし、すぐにアート展会場の美術館に向かいました。市の中心地の古い街並みを再現した遊歩道に美術館はありました。
中では子供たちが授業を受けています。極東アジア人の団体を目の当たりにして大喜び。だいぶ中国人の旅行客が増えているんですが、まだまだアジア人は珍しいんですね。
展示作品を会場に置き、梱包材料もわかるようにして会場を後にしました。美術館の館長とスタッフが全体のバランスを見て飾りつけてくれるそうです。明日が楽しみ。
夕暮れた帰り道、アルメニア側のプロモーター兼通訳の方が「お連れしたい場所があるけどそこがどこかは秘密!」と、急きょミステリーツアーとなりました。郊外の小高いところへ連れて行かれ、いかめしい門を開けてもらって更に上り詰めると…。着いたところは「砦?」
ギュムリは何度も戦場となった場所です。トルコとの大虐殺を巡る戦いの時もここが戦場になっていたはず(うろ覚えで確信が無いんですが)橋を渡って砦らしきものの中に入ると…やっぱり砦!
屋根で覆われ、中央にはステージが出来ていますがどう見ても砦!どうも改装してホテルになるみたいです。まだ工事中なのですが特別に入れてもらいました。2階のバルコニーはきっと各部屋の宿泊客専用の観客席になるのでしょう。私たちが入ってきた扉の内側は大変綺麗なステンドグラスです。
砦ホテルの屋上から見たギュムリの街。絵本の様だね、と誰かが言いましたが、まったくそのとおり。
ふう、長い日記になってしまいました。ギュムリの街の美しさ、アート展の様子はまた明日。
2017-11-02 02:11
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