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再び岩の国へ7 [ア−トとの遭遇]

日々美しさを増すアララト。ホテルの屋上から。
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アララトは2つ頂きがあります。大アララトの横から噴火したのが小アララト。小アララトは富士山そっくりで高さも同じぐらい。大アララトは5000mを越えます。ノアの方舟が漂着したとされる山です。
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広い野山越しにアララト。見飽きない美しさ。
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今日はセバン湖方面へ出かけます。その前に初めて来た人たちのためにゲガルド修道院に行きました。
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岩をくりぬいて作られた修道院です。
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ゲガルドとは「鑓」の事。キリストが磔刑にされた際の鑓が大切に保管されていたためにこの名が付きました(鑓は現在はエチミアジンの宝物館にあります)。木製の扉には鑓が彫られています。
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セバン湖へはドライバーさんがすんごいスピードで走っていきます。琵琶湖の2倍の大きさだそうで、行けども行けどもセバン湖。湖の近くにはノラドースという紀元前からの墓地があります。
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貴重なハチカル(石碑)が沢山あるのですが風化していくので、日本の大学教授が拓本を取っています。何年か前の代官山でのアルメニア文化週間展でそれを展示していました。
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台地の上に広がる広大な墓地。高地特有の強い日差しと風、日陰の寒さ…。何も知らなくてもこの大地に刻み込まれた物語が心に語りかけてきます。
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ハチカルを彩るオレンジ色は苔なのだそうです。不思議な明るさをもたらします。
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ここからデリジャンへ。セバン湖はリゾート地なのでほど近いデリジャンは観光地らしく、工芸などを体験できる施設や、お土産物など充実しています。上高地か軽井沢と言ったところでしょうか。
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ここらは緑豊かです。荒れ野のような所ばかりを見て来たのですが、こういう所もあったのですね。
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帰り道、やっと車を止めてもらって、セバン湖を眺めました。
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右端の崖の上にはぽつんと教会が。
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向こう側は山が沈み込んでいます。
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岸辺の花たち。枯れているけどとてもきれい。持って帰りたかったなあ。
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帰り道には黒曜石の山がありました。灰色の山肌から覗く黒い部分が黒曜石。
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拾いまくる人々。 重いしかさばるから私はいいや、と眺めていたら拳ぐらいの大きさの、武器にもなりそうなヤツを進呈されました。護身用になるかな。黒曜石は矢じりや刃物として使われていた石。なかなか頼もしい武器になりそう。
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エレバンに戻ってきたら、アート展に参加した日本人、アルメニア人のためのコンサートが開かれました!子供たちの民族楽器の演奏が特に印象に残りました。
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画像は「仮面舞踏会」を演奏する少年少女たち。浅田真央さんをはじめ、フィギュアスケートではよく使われる曲ですが、作曲者のハチャトリアンはアルメニアが誇る大作曲家なのです。
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